千春55 – 密かに再開された羞恥な罠

「えっ、、、、、え?、、、ち、千秋、、、千秋さんって、、、」

田村と小林の両方の顔を交互に見ながら千春は明らかに動揺していた。

「そうそう、千秋さん急にアカウント削除して連絡とれへんようになってん」

状況のわからない小林が耐えきれず二人の会話に割って入る。

「へぇ、、、それはいつから?」

田村が小林の方を向き、男子ふたりが向き合っての会話が始まる。

「いや、それは、、、えーと」

「俺や髭グマの知らないところで、千秋さんとなんかあったの?」

明らかに何かに勘付いてる様子の田村。

「ごめんっ、田村、、、、、、、実は千秋さんと他のやつらと俺んちで乱交したっ」

乱交という言葉に反応してとっさに千春が弁解しようとしたが、千秋の痴態を千春が知る由もないことに気付き口を押えた。

「他のやつらって誰よ?」

「そ、それは、、、、、、えーとっ、、、、、、と、徳井と遠藤と、馬場と渡部と、、、あと矢部かな」

「矢部ぇ?」

田村を差し置いて他の男子を誘ったことに後ろめたさを感じていた小林は、田村の高圧的な態度に委縮した。

「さ、最初は俺入れて5人やってん、、、、そのあとその場のノリっていうか、、、千秋さんがその場でクラスの集合写真から矢部を選んで、、、、呼び出した」

ペラペラとあの日の出来事を喋り出す小林を制止したいが、当事者ではない千春はそれをハラハラしながら傍観するしかない。

「それで?」

「ほんで、、、、、、2回俺んちで乱交して、先月は朝までずっとエッチしてた、、、、、、、、、ちゃうねん、これは人助けやねん、千秋さんが困ってて」

「それは聞いたよ、髭グマから、、、、、、俺の問題にも関わることだからな、、、、、、、、、、にしても千春、、、、千秋さんはそんな簡単にやっちゃうんだ」

田村の堅く握られた拳は小さく震えていた。

田村は千春の方をちらっと見ると、天井をしばらく見上げて大きく息を吐いた。

「なぁ、千秋さんって千春ちゃんに超そっくりだったよな?」

「お、おぉ、めちゃくちゃ似てんなぁ」

目の前の男子ふたりが小声で話し出す。

ふたりの会話を聞いてはいけないような空気ではあるが小声でも耳に入ってくる。

「あれさぁ、実はあれは千春ちゃんで千秋さんなんて存在しないんじゃない?」

「えっ、それってあんな淫乱なんは、実は千春ちゃんってこと?」

小林は矛先が自分ではなく千春に向いていることに安心して話しを合わせる。

田村が入学してすぐに千春に告白したことを知っている小林は、田村をあの乱交のメンバーに呼べなかった。

そんな田村が千春に裏切られたような心境になることは理解できる。

「そうそう、千春ちゃんが淫乱で、舐めてくれとかチンコ入れてくれと言ってたんじゃないのかなぁ?」

「千秋さんはいるよっ、千秋さんは存在するよっ」

耐えきれなくなった千春が割って入った。

「え、なに?、、、、千春ちゃんって千秋さんのこと知ってんだ?」

田村と小林が千春に向き直すと、机に肘を置き覗き込むように千春を見た。

「えっ、、、、し、知ってるっていうか、、、、、」

ふたりの視線から逃げるように俯いて足元の床をあちこち見渡す。

「千春ちゃんが知ってんなら存在するのかなぁ、まさか風紀委員の千春ちゃんが淫乱で中出しを」

「知ってるっ、、、、千秋さん知ってる、、、あれは、、えーと、、あ、そう、、若林くんに私たち顔が似てるからって紹介してもらって」

田村の口から次々に出てくるであろう羞恥な言葉の数々を純粋な千春が聞く訳にもいかず、千春は田村を言葉を遮って認めるしかなかった。

「へぇ、そうなんだ、じゃあ連絡は取れるよね」

「う、うんっ、連絡先も知ってるよ」

田村は腕組をして神妙な面持ちで語り始める。

「実はさぁ、、、千秋さんって人が髭グマのSNDMってすげぇ高いトレーニング用の器具を壊しちゃってさぁ」

「えっ、どういうこと」

「俺がいまケガして部活を休んでるの知ってるよね?それって股関節が原因で、その治療にSNDMってマシンが必要なんだけど、いま壊れて動かないんだよね」

千春の脳裏に蘇るのは、あの装置が数千万円するということと修理費に数百万円も必要だということ。

そして、その装置によってたくさんの快感を与えられたこと。

「ちょっとこのあと一緒に髭グマのクリニックに行くように千秋さんに伝えてくれない?」

「う、うん、、、わっかった、、、連絡してみるね、、、」

「連絡してみるじゃなくてさ、本当大変なことになってるから、今日がダメでも明日でも明後日でもいつでもいいから時間とってくれって伝えてくれよ、こっちは次の大会までの準備で一刻を争ってんだから」

同じスポーツマンとして競技できない苦しみを知っている千春は、田村の切実な願いが辛いほどわかった。

純粋な千春はそれが全て演技であり、これから自分が陥れられる罠であることには気付きもしなかった。

「わ、わかりました、、、すぐ伝えます、、、、、」

千春56 - 罠に堕ちてしまった淫乱少女
千秋に扮するために一度帰宅した千春は、私服に着替えリップを塗って束ねた髪を降ろしてから髭グマのクリニックに向かった。 クリニックの入口に到着すると田村が待っていた。 「千秋さん、ご無沙汰、、、俺のこと覚えてる?」 「田村くん、...