美希04 あなたの病名は淫乱病

「今日の午前中に専門の医師とも相談して美希ちゃんの症状が、ある程度の原因が絞れてきました」

肩幅を狭めて緊張した表情の美希を目の前に、髭グマは努めて真面目な表情で説明を続ける。

「今日はね、少し検査をしてから治療方針を決めたいと思います。お薬もちゃんと処方しますから、あとで説明しますね」

「は、はい、お願い、します」

「あ、お薬代もいらないから安心してくださいね」

「あっ、ありがとうございますっ!」

「まず、現状から推測される原因なんですが、膣分泌液の過剰分泌が『おりもの』を増やし、間接的に『腰痛』も引き起こしていると考えられます」

「え?、あ、はい、え?うーんと、、、、、」

難しい言葉に理解に苦しむ美希。

「ちょっと難しかったかな?愛液と言えばわかるかな?セックスをする時に男性器が、あー、チンコね?チンチンが入りやすくするために、女性器、えーと、マンコね?マンコが出すヌルヌルした液のことなんだけど。それが美希ちゃんの場合、普通の人より、たくさん出てしまっているのが原因だと考えてます」

両手で男性器と女性器を模して下品にジェスチャーで表現する髭グマに、美希は目線を反らしてしまう。

恥ずかしい言葉のオンパレードに美希はどう反応していいか迷うが、その内容がなんとなくそうかもしれないと頭のどこかで考えていた原因だけに美希は戸惑いを隠せないでいた。

「えっ?、、、、、えっ?、、、それって」

「それで、今日の検査で確定させたいのが、その膣分泌液の分泌量、あ、失礼、マンコから出るヌルヌルが本当にいっぱい出ちゃうかどうかを検査しますね?」

美希の表情を観察しながら慎重に説明を続ける。

「昨日の問診で考えられる要素が2つあります。それは、陰核が、えーっと、なんだけっけ?あー、クリトリス!美希ちゃんのクリトリスが非常に敏感であること。もう一つは、美希ちゃんが恥ずかしいと、ヌルヌルがたくさん出ちゃう体質であることが推測されます」

眉間にしわを寄せて必死で理解しようとする美希の表情は硬くなっていく。

「陸上の練習や試合などで、露出の多いウエアー姿で人前にいることで、恥ずかしくなると言ってましたね?その恥ずかしいという感情が美希ちゃんは気付いていないけど、身体が反応してしまってヌルヌルが自然と分泌してしまっている可能性があるということなんです。あと、クリトリスもウエアーがきつくて、クリトリスを圧迫してしまって、その刺激で愛液が分泌している可能性もあるということです」

「えっ?、、、そんな、、、、、えっ?」

困惑する美希を尻目に、髭グマは努めて淡々と説明を続けた。

「これが少し深刻でね。ドイツの大学の研究で、30代と40代の女性を対象に調査した結果、露出狂ってわかるかな?裸で外を歩いたり裸を見られないと快感を得られない様な性癖も持った女性いるでしょ?その女性の90%以上が、美希ちゃんと同じ年代、13~16歳の多感な時期に、その性癖が目覚め始めてきたというデータがあるんだよ。あと、女性には性的な興奮を与える主要部位が3つあってそこの刺激への欲求がコントロールできなくて、夜な夜なセックスがしたくて相手を探すようになってしまう。その症状も同じように美希ちゃんの年齢に出始めるというデータがあります」

この強引な論理が今回の罠の最大の難問である。

髭グマは美希の表情をチラチラと観察しながら慎重に感触を確かめる。

「その研究チームの発表では、16歳までに対処しておかないと投稿サイトに裸の写真を投稿したり裸で外を歩いたりして、男を誘うような大人になってしまうとレポートしてんだ。美希ちゃんにもその性癖が、まだ完全に発症していないけど潜在的に眠っている可能性があるってことになります」

美希は、少し興味があってインターネットで発見した『露出狂専門の投稿サイト』の事を思い出していた。

そこに掲載されている裸の女性たちが、とても甘美な表情をしていることに身震いした記憶があった。

その時に身体から沸き起こるドキドキした感情が、初めてクリトリスを触って気持ちよくなった時のような背徳感にも似た感覚だったことを思い出した。

「それって、、、、、も、もし、、、、、もし、、、もしも私がそんな病気だったら、、、、、、治せるんですか?、、、、やだっ、、、、そんなの、、、そんなやらしい大人になるの嫌です、、、先生っ、、、、」

「いやいや、まだその可能性があるだけだから安心して。その病気の正式名称は『依存型頻発性性喚起症候群』といって、まだ病気と世間に認知されている訳じゃないんだけど、一部の学者によってのみ研究されている症状なんだ。まぁ、、難しい名前だから、もし簡単な名前を付けるとしたら・・・」

「い、淫乱病・・・・?」

美希が真面目な顔で、髭グマを見詰めながらそうつぶやいた。

「ははっ、キャプテンが、そんなこと言ってたね。まぁ、そんな感じかなぁ。淫乱病だとすると、その淫乱病ってのは放っておくと悪化して、そのうち毎日オナニーに狂う大人になる可能性があるからね。そのうちオナニーでは飽き足らず男を次々に漁るようになる。そんな危険性は否めないね・・・」

ちょうど思春期の美希は父親に嫌悪感を抱きだしていたので、一番身近な大人である父親のような男性と夜な夜なエッチなことをしていること想像してしまった。

「えぇぇ!?やだぁ、、、嫌です、、、私、絶対に嫌です、、、そんなの」

「まぁ、もしそんな病気になったら一人の特定の男性と一緒に暮らすことは難しくなるから、結婚とかは難しくなるだろけど・・・」

美希の怯えた顔を確認して続ける。

「でも大丈夫。安心してください、もし検査で淫乱病と診断されても治療法はあります。実際にうちのクリックで完治した人もいるので安心していいですよ」

まだ処女の美希にとっては、性行為の全てが想像できないことで余計に恐怖心に油を注ぐことになってしまった。

まだ素敵な王子様が迎えに来て、素敵な結婚をするという漠然とした将来しか思い描いていなかった美希にとっては、髭グマの話しがホラー映画のように感じられた。

「では、ここまで理解できたら、さっき言ったように症状を確定するために検査を行いますね。少し辛いかもしれないけど、将来の自分の為だから頑張ってください」

「えっ、、辛いの?、、、えっ?、、、えっ?」

戸惑う美希を無視するように髭グマが立ち上がった。

「まずショーツだけ取って、診察台にうつ伏せになってください。下着は、そこの籠のなかに」

どうしていいか分からず呆然とする美希を誘導して診察台の方へ向かわせて、髭グマは診察台を仕切るカーテンを閉めた。

「準備は、出来ましたか?」

カーテン越しに髭グマが問いかけると、カーテンの奥でゴソゴソと音がする。

「ちょっ、、、ちょっと待ってください、、、、、、、、えっ、、、、パンツだけ脱ぐんですよね、、、、、えっ、、、、、、はい、、、、は、はい、、大丈夫です」

カーテンを開けると仰向けに寝ている美希は緊張に強張った表情だ。

「うつ伏せ」

「やっ!ごめんなさい」

慌ててうつ伏せになる美希は、スカートを気にしながら回転した。

髭グマが見えなくなった美希は一気に不安になり、首を限界まで捩じって髭グマの動きを追った。

「えーっと、そうしたらですねぇ。そのまま、膝を立てて腰を上げる・・・頭はそのまま枕に、そうそう、お尻を高く上げる感じで、背中をストレッチする感じ・・・・膝をもう少し開く、もうちょい・・・はい、そのまま動かない」

髭グマは何かマニュアルでもあるかのように、時折、パソコンがあるデスクに戻って手順を確認するような素振りをみせた。

「ではまず最初に、恥ずかしいという感情が芽生えたときに体が反応して膣分泌液が分泌してしまう、あっごめん、マンコからヌルヌルが出てくるか検査しますねー?ちなみに、もう恥ずかしいですか?」

「は、、、、、はい、、、、、は、、恥ずかしいです、、、、」

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