菜緒04 – オナニストの保坂くん

「おーい!、、保坂よー」

尾崎の部屋からガタッガタッと、物音がして保坂が飛び出してきた。

「は、はいっ、、、」

保坂が手に持ったティッシュを握り潰し、後ろに隠しながら近寄ってくる。

「このダッチワイフ、、、ダダでもらっちゃったよ、、、これ売れねぇかな?」

尾崎が、段ボールを開けて中を覗く。

中には、シリコン素材のようなラブドールがあった。

「売れる訳ないでしょぉ、、、こんな薄汚いのぉぉ」

確かに汚れている訳ではないが、何処となく薄気味悪い感じがしていた。

「なんか、好きな女をコピー出来るとかどうとか言ってたぞ、、ちょっと、そのマヌ、、マニョ、、、、その説明書を読んで試してみろよ」

「マニュアルね、、、へいへい」

まったく興味がない保坂は、渡されたマニュアルをペラペラとめくる。

「コピーラブドールねぇ、、、あなたの好きな女性と感覚がリンクするっ!、、だって、、、っな訳ないっつーの」

保坂は、マニュアルを段ボールの中には投げ捨てた。

「どうだい菜緒は、オナってっか?」

「いやぁ、全然っスね、、、アレは処女どころか、オナニーの仕方も知らないんじゃないっスかね?」

「そっかぁ、、困ったもんだなぁ」

「しかし、大丈夫なんスか?、あんな盗撮?」

「所属タレントの契約書に、ちゃんと書いてんだから、読まねぇ方が悪いだろーよ、、、お前も、その盗撮を見ながら、抜いといて、よく言うわなぁ?」

「あ、バレてました?、、あはは」

保坂は、丸めて握ったティッシュをゴミ箱に捨てた。

「俺は、木暮っチたちと麻雀だからよ、今から出掛けてくっから、、そのダッチワイフのマニョなんたら読んで、試しとけよっ!」

尾崎は、夜だというのに、お気に入りの帽子をかぶって、玄関に向かう。

「へいへい、、お気をつけて~」

保坂は、尾崎が玄関を出るのも確認するとダッシュでモニターのある部屋に戻った。

「あちゃー、、、遅かったかぁ」

菜緒はバスルームを出て、部屋着をすでに着ていた。

菜緒の部屋着は、白いヨレヨレのTシャツに、膝が伸びきったグレーのスウェットだった。

「しかし、、こんな、可愛げのない格好を週刊誌に撮られたら、一発アウトだなぁ、、」

モニターに映る菜緒は、部屋に戻ると下着になり鏡に向かってグラビア用のポーズの練習を始めた。

菜緒の最大の武器である、スラットした脚と張りのあるお尻、菜緒はお尻を鏡に突き出したようなポーズを研究していた。

「おっ!、、ゲームして寝るだけかと思ったら、、、もうワンチャンあるか?」

保坂は、モニターを見ながらティッシュを3枚重ねて準備をする。

「あ、そういえば、俺、ラブドールって使ったことないな、、、、いかんいかん、オナニスト失格だよ」

保坂は、スーツの男が置いていったコピーラブドールを部屋に運び箱から取り出した。

「よいしょっと、、、へぇー、結構な重量感だなぁ、、、えーマニュアル、マニュアルっと」

保坂は、マニュアルをめくった。

「まず、『①タブレットの電源を入れます。』と、、、、タブレット、タブレットと」

段ボールから、10インチほどのタブレットを見つけて取り出した。

「お、すげー、、こんな機種、見たことないぞ、、これなら売れんじゃね?」

ピローン

タブレットの起動音が鳴る。

「ほんでっと、、、『②感覚をリンクさせたい女性のDNAをラブドールの口に含ませます。』、か、、、まぁ、やってみるか、、、DNAかぁ」

保坂は、部屋を出て、菜緒の髪の毛を探す。

「おっ、これでよくね?」

さっき、菜緒がハーブティーを飲んでいたマグカップに目が止まる。

薄っすらとリップが付いた、箇所をラブドールの口に当てた。

「はい、口に入れましたよーっと、、、え?、、マジ?、、、まさかね」

ラブドールの口が一瞬、動いたように見えた。

ピコーン

「おっ?、なんか始まったぞ、、、『③DNAスキャンが終了するまで3分ほどお待ちください。』、、ってカップラーメンかっ!、、おいっ、、、、ってね」

タブレットに完了率のパーセンテージだと思われる数値が表示された。

「3分ね、、、へいへい、いくらでも、待ちますよ、、、、げげっ!、、菜緒ちゃん、、サービスタイムもう終わりかよ、、」

モニターに目にやると、菜緒が部屋着を着て、テレビに向かいゼームのコントローラーを握っていた。

保坂は、手に持っていたティッシュを丸めて捨てた。

菜緒のサービスタイムを諦めて、コピーラブドールのマニュアルをペラペラとめくりだした。

「しかし、手が込んでるなぁ、、誰が作るんだよ、こんな詐欺商品、、、、どうせ最後に、『ここから先は有料です。』ってオチだろ?、、ははっ、誰が信じるんだよ」

保坂は、何度も何度も出会い系サイトに騙されているので、性格が卑屈になってた。

「えーなになに?、、『DNAの持ち主と感覚をリンクさせることが出来ます。』、、あーなるほどね、、、『感覚リンク機能は、タブレットでオン/オフの切り替えが出来ます。』と、、ほぉー、タブレットで操作するんだ」

菜緒05 - スーパーリアルラブドール
ピピピッ、ピピピッ 「3分経ったか?、、さっきから音が安っぽいんだよなぁ、、、えっ!?、、、、マジで、、、嘘だろ、、えっ?」 DNAスキャンの完了を示す数値が、タブレットに100%と表示され、そのタブレットの先にあるコピーラブド...