菜緒に与えられる愛撫からの快感は常に目隠しをされているかのように何処から来るかわからない状態である。
それを知ってる保坂の愛撫は手や唇の導線を皮膚を伝って行っていた。
その愛撫の所作を『優しさ』と感じているかのように菜緒は安心して受け入れることが出来るのだ。
「さぁ、今日はもっと気持ち良くなってもらうからね」
これまで練習した全てのテクニックを駆使してラブドールに愛撫を続ける。
決して膣内の処女膜を破ることなく、絶妙なタッチで膣口とクリトリスを愛撫する。
ほどなくすると快感ゲージは順調に上昇し90%を超え、ラブドールの身体も絶頂に向けて準備を始めている様子だ。
しかし、今日の保坂はそれを許さない。
保坂は快感ゲージが100%に達する寸前でラブドールへの愛撫を中断すると、体を起こし準備してあったピンクローターを手にした。
「ふふっ、、、菜緒ちゃん、こんなの初めてでしょ?」
ブーン
ピンクローターを一番弱いレベルで震わせると、まずは乳首に近づけてゆく。
絶頂寸前でお預けをくらった菜緒は、次の愛撫を待っているかのように全身の神経に注意を張り巡らせている。
「やっ」
ピンクローターの振動が乳首の先端に達したと同時に菜緒の口から悲鳴のような小さな声が漏れた。
生まれて初めて体験する機械的な振動から与えられる快感に戸惑う菜緒ではあるが、既に身体が絶頂寸前まで追い込まていることもあり、頭の中でそれを快感として受け入れるように急いで整理している。
ブーン、、、、ブブブ、、、、、ブーン、、、、ブブブ
保坂はモニターに映る菜緒の変化を観察しながら、乳首にピンクローターを触れたり外したりを繰り返し、徐々に強く押し当てる。
ピンクローターの刺激に慣れ始め身体の緊張が解けていくのを見計らって、皮膚を伝って下半身に移動させるとまた身体が堅く緊張する。
保坂はラブドールの両脚を大きく開くと、ピンクローターを陰部を通り越して内ももに沿わせた。
そこから陰部の近くまでピンクローターをゆっくりと移動させるが、決して陰部に触れず皮膚を伝って微妙な振動だけを陰部に与えることを繰り返す。
「どうですかー?、、、、、どこに当ててほしいですかー?」
菜緒の快感を全て支配している保坂は、優越感でニヤニヤが止まらない。
時より予告なく乳首を咥えるとモニターの菜緒の身体もラブドールもビクッと身体が跳ねる。
快感を受け入れる体制になっている菜緒は『目隠しプレイ』のように与えられる快感すらも受け入れることができた。
「ほら、これがクリトリスに当たったことを想像してごらん?きっと気持ちいいよー」
まるで声が聞こえているかのようにモニターに映る菜緒の両脚が少しづつ開いてゆく。
またニヤリとした保坂は、ピンクローターを陰部の割れ目に沿って下から軽くなぞった。
モニターの菜緒は顎が上がり両手でシーツを掴んだが開いた脚は閉じることはない。
ピンクローターが包皮の上から陰核を中心に円を描くようにゆっくりとなぞると、シーツを掴んだ手にさらに力が入る。
「そうなのー?ここが気持ちいいんだ?、、、そろそろイキそう?」
タブレットの快感ゲージが90%を超え、菜緒の身体が絶頂に向けて準備していることが伺える。
ピンクローターが陰核から離れて膣口の方へ移動する。
ブジュブジュジュジュ
膣口から漏れ出た愛液を振動させてローターから卑猥な音が響く。
その愛液を掬うようにしてそのまま陰核の方へ上がっていくと、今度は包皮を捲るように陰核をピンクローターで攻めた。
ぷっくりと露出した陰核は既に赤く充血したように膨らんでいる。
保坂がその堅くなった陰核にピンクローターを直接当てると、腹筋がビクンと大きくは跳ねた。
「まだ直接は刺激が強すぎるかな?」
保坂はあえて包皮の上から陰核の根元を扱くようにピンクローター押し当てた。
一度は硬く力の入ったラブドールの身体が次第にリラックスしていき、それに合わせるように快感ゲージがどんどんと上昇する。
「98%、、、、、99%、、、奈緒ちゃん、、、、イキそうだね、、、このままイッちゃえ」
快感ゲージの上昇に合わせて強くピンクローターを押し当てると、快感ゲージが100%に達すると同時にラブドールの全身の筋肉が小さく小刻みに震える。
「すごい、、、イッってる、、、、、おおっ、、、102%、、、、、103%、、、、、すごい、すごい!、、、、気持ちよさそう、、、、」
快感ゲージが100%を超えてもさらに上昇し、絶頂の状態を保ったまま持続しているようだ。
モニターに映る菜緒もそれに合わせて両足をピンと伸ばし、シーツを掴んだ腕も伸ばした状態でまっすぐ突っ張っている。
「すごい!、、、、ずっとイッってる、、、、奈緒ちゃん、、すごいっ」
保坂が調子に乗ってピンクローターを押し当て続けると、急に快感ゲージが下がっていった。
時間にして10秒くらいであろうか、継続していた絶頂が終わりモニターの菜緒も身体を丸くしてその刺激か逃げるようは姿勢になった。
「もう終わり?、、、、、はぁ、、、はぁ、、、、」
モニターに映る菜緒と快感ゲージを見て絶頂が終わったことを悟った保坂は、やっとピンクローターを陰核から離した。
保坂の息は、まるで自分が絶頂を迎えたかのように荒くなっていた。
極度の興奮状態にぐったりした保坂も、ラブドールに寄り添うように横になりまた自分の腕をラブドールの首の下に潜り込ませた。
「頑張ったねー、奈緒ちゃん、、、はぁ、はぁ、、、、すごく気持ち良さそうだったよ」
ラブドールの頭を撫でたり、おでこにキスをしたりしながら優しく抱きしめる。
首筋や乳房をフェザータッチで優しく愛撫すると、快感ゲージが80%あたりで上下しながらキープされる。
指先が乳首に触れると身体が少し硬くなるが、何度も続けるとまたリラックスしたかのように身体の力が抜けてゆく。
「今日は、たくさんイカせてあげるからね、、、、奈緒ちゃん」
保坂は準備してあった残りの2つのピンクローターを両乳首にテープで固定した。
そしてもうひとつは、陰核に同じようにテープで固定するとコントローラーを3つまとめてラブドールのお腹の上に置いた。
「ふふっ、、これをやってみたかったんだよねーっ」