「何に使うのよ、このアイマスクとか、ロープとか、ビデオまで、、なんか、山田の趣味を垣間見たわね、、、、あっ!、、、、コンドームが二箱も、、なに、この薬、うわ、バイアグラまで、、山田ぁ~、、どんだけ頑張るつもりなのよ、、、、ま、今日は、コンドームは使うことないわよ」
真弓は、典子を見て意味ありげに微笑んだ。
「い、いや、これは、一応、万が一のために、その、、そ、そんなつもりじゃないから」
典子が言う、ご褒美というのがセックスの事だと思っていた山田は、勘違いしていたことと、それを期待して準備万端のことが恥ずかしくて真っ赤な顔をする。
それを見て、また小悪魔のような顔をする典子だった。
「それにしても、いろんな種類があるのねぇ、、、うわ、これなんてお風呂で使えるって、、ん、これなに?、、、リモコンみたいな」
以外と興味を示したのは、典子だった。
それぞれ、手に取ってじっくり見始めた。
典子が最後に手にしたリモコン付きのバイブに興味も持った真弓も、もう1つを手に取り観察している。
「これ、、あれじゃない?、、、これ付けて外に出るやつじゃない、、、山田~、、あんた結構どスケベね、、、、」
山田は、また真っ赤な顔でうつむいていた。
じっとそれを見ていた典子は、ニヤニヤする真弓の視線に気づいた。
「え、え、嘘でしょ、真弓」
真弓は、その包装をバリバリ開けると、洗面台に行って、バイブの方を洗い出した。
「ちょ、ちょっと、真弓、、、、、もぉぉ、やだよ、私だけ」
そう言って典子も包装を破り、中のバイブを取り出すと洗面台に向かう。
ひとり残された山田は、洗面台の方から聞こえる声に聞き耳を立てて、視線だけキョロキョロさせていた。
「ん~、、これ、こっち?、、こうか、、あ、なるほどね、、うわ、ヤバ、、これ、中の手前とクリを挟むようになってんだ、、ほら、ノリ、、、、、、あらあら典子さん、準備万端じゃないの、、、、、あ、やだ、私も冷たいと思ったら」
何も無かったように、2人が山田の元に戻ってきた。
「さて、夕食にしますか?」
いま2人の股間がどうなっているのか、気になってしょうがない表情の山田の期待に応えて、真弓がリモコンのボタンを押す。
「あれ、これ、壊れてない?、、ほら、あれ?」
リモコンを渡された山田は、リモコンの裏面を見て電池の部分にあるセロハンを引き抜いて、もう一度試すが、まだ動かない。
「あ、多分、本体の方にもこれが付いてるから」
山田がモジモジしていると真弓が典子の背後に回り、ワンピースを下から捲ってショーツを下ろした。
典子は何も言えず、恥ずかしそうな顔で山田を見つめるしかなかった。
山田は、恐々と典子の顔色を確認しながら典子の股間の前にしゃがみ込み、陰部に装着されたバイブを覗き込み電池の部分を探す。
3人の空気が一気に変わるのがわかった。
山田は、セロハンを見つけ、引き抜くとリモコンを操作してレベル1で起動した。
ブーンと言う音が聞こえると、真弓は、典子のショーツをさっと上げてワンピースを下ろすと、、おもむろに山田の前に立ち、自分のショートパンツとショーツを一気に下ろす。
「やぁぁぁ、これ、、強い、、やぁん、、止めよ、いっかい止めよ」
典子は、初めてのバイブの振動に戸惑い、それどころじゃない山田と真弓にシカトされる。
山田は、真弓の陰部にセットされたバイブからもセロハンを抜くと、リモコンを操作して同じようにレベル1でスタートさせる。
2個同時に使うことを想定していないバイブは、典子バイブが止まり真弓のバイブが動き出した。
「わ、これ、、、ん、思ったより、、くるね」
真弓は、ショーツとショートパンツを上げると、山田からバイブを取り上げリモコンのON/OFFボタンを押す。
すると、今度は典子から声が漏れる。
「あ、これ、1つのリモコンで両方とも反応するのね、、、さて、典子さん、お夕食の時間ですよ」
真弓が典子の手を引いて、コテージの外に出る。
山田も慌てて後を追いかける。
受付と食堂のある建物まで、100メートルほどなので歩いて行くことにした。
途中、真弓と典子はリモコンを押し合いお互いを責め合った。
「やだ、真弓、、、ズルい、早いよ、、や、だめ、交代、、、ねぇ、この音、聞こえてない?」
食堂に到着すると、窓際の席に3人分の食事が既に用意されていた。
扉のカランコロンという音に気付いた、おばさんが出てきた。
「あ、山田さん、それが皆さんの食事です、飲み物はセルフだから、この伝票につけといてね、なんかあったらこのボタン押してね、奥にいますから」
おばさんは、そう言うとテレビの大きな音が漏れる部屋に引っ込んだ。
他の客もいないシンとした食堂に、バイブの音がブーンと小さく響く。
